1949-05-22 第5回国会 参議院 法務委員会 第19号
福島市の信夫山の山ぞいにありますところの東北少年院は、その位置が不適当なばかりでなく、その建物も非常に不完全なために、今年の二月十六日夜集團逃走がございまして、これをきつかけに四月二十六日まで二ケ月半の間に九回、延人員にして百二十三名の收容兒が放火を伴う波状的な集團脱走をいたしました。
福島市の信夫山の山ぞいにありますところの東北少年院は、その位置が不適当なばかりでなく、その建物も非常に不完全なために、今年の二月十六日夜集團逃走がございまして、これをきつかけに四月二十六日まで二ケ月半の間に九回、延人員にして百二十三名の收容兒が放火を伴う波状的な集團脱走をいたしました。
それから現在收容所におきまして放火とか集團脱走とかいまわしい事件が起つておりますが、これは一面收容兒に対する非人道的な取扱いがあるということが、新聞紙その地でも報道されているわけです。こういう收容所の不完全な施設、あるいは非民主的な兒童の取扱方に対して、兒童局としてはどのような処置をお講じになつておるか、御答弁を伺いたい。
○小島政府委員 新聞で大分集團脱走という問題が起きておる事件につきましては、直接私どもの関係する兒童ではなく、主として犯罪少年で、法務廳関係の少年らしゆうございまして、私どもとしては直接扱つておりませんが、今のような問題につきまして、私どもといたしましてもきわめて深い関心を持ちまして、法務廳の方とも連絡いたしまして、そのやり方につきましても、できる限り兒童の福祉の方面から適当な方法が講ぜられるよう努力
○深川タマヱ君 昨日の新聞であつたかと思いますが、福島縣の或る少年院の子供が天井を燒き切りまして二十数名集團脱走を企てたということが見えておりましたが、多分あの少年院だつたと思いますが、過日この委員会が視察に参りましたときに、委員長以下一樣に、國辱的な存在であると折紙を付けた程、設備待遇の惡い所でありまして、二寸角程の木の格子の嵌つた所で、御不浄と同居しておりまして、極めて通風採光が惡い。
二十一年に特に件数に比較いたしまして人員の多いのは、御承知かも知れませんが、大阪の拘置所の脱走事件、集團脱走事件或いはその他各所における集團逃走事故が非常に多かつたので、この通りな数字を示しておるのであります。本年の統計を見ますると、半年……トータルがちよつと出ておりませんので……、大体昨年度の件数と同じくらいな件数になつております。